「神々の遊ぶ庭」へ【1】
大雪山は北海道の最高峰である旭岳(2,291m)をはじめ、20連峰におよぶ標高2,000m級の山々の総称です。そう、大雪山という名前の山はないのですよ。
かつてアイヌの人びとは大雪山を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んで敬っていたそうです。
その大雪山系の最高峰、旭岳で花が見頃とのこと。いつもの時期より少し早いとか。
ぽっかりと予定のなかった7月アタマの晴れの日に、頑張って行ってみました。
旭岳はロープウェイがあるので、頑張って行ったというのは早い時間に家を出て車で2時間半、ロープウェイ乗り場の駐車場までのことですけどね。
(11時39分)
ロープウェイで登ります。
つきました…!おお、残雪がたっぷり…。
左の方に登山道があり、同じロープウェイに乗っていた人たちがどんどん進んでいきます。
写真を撮るのが目的のわたしは少し出遅れます(そのほうが間隔が開いて丁度いいし)。
この時間だと、すでに早朝から旭岳山頂へ登ってきた人たちが下山してくる時間です。チリンチリン熊よけの鈴を鳴らしながら降りてくる登山者たちとすれ違います。
わたしの方はといえば、まったく進まず写真を撮っていました。
ツマトリソウの群落に咲いているコガネイチゴ。
見えている葉っぱはほとんどツマトリソウの葉です。コガネイチゴの葉っぱはちょっとぼけてて見えにくいですがギザギザの葉っぱで花の左に見えます。
コエゾツガザクラ
ウラジロナナカマド
1〜2mの落葉低木で、秋には真紅に紅葉するそうです。
写真はまだ花が開きかけの状態。
ロープウェイ姿見駅
低木の間の道を通って見晴らしの良い小高い場所へ出ました。
山も見えます。濃い緑色と薄い緑のグラデーションに残雪のスジがあって、昔から写真で見ていた姿です。
2014.7.8 撮影/旭岳